ユニセフとのとのパートナーシップ:「ドゥドゥ・ルイ」誕生の舞台裏
社会へ積極的にインパクトを与えること──それはルイ·ヴィトンが掲げるサステナビリティ ロードマップの重要なテーマの1つです。2016年にスタートしたユニセフとの共同チャリティ·プロジェクト「Louis Vuitton for UNICEF」では、さまざまなキャンペーンや「シルバー·ロックイット·ブレスレット」の販売を通し、紛争や災害の被害を受けた子供たちを支援するため1,300万USドル以上の寄付金を集めてきました。新たに発表された4色展開のブレスレット「シルバー·ロックイット」とテディベア「ドゥドゥ·ルイ」の売上は、寄付金をさらに大幅に増やすことになりました。
製品のデザインプロセスは、パリのポン·ヌフ通りにあるメゾンのマテリアル ライブラリーと、フランスのベリー州に構えるアトリエではじまりました。建設的で循環性のある今回のテディベアの製作工程では、テキスタイルは以前のコレクションからのもので、GOTS(Global Organic Textile Standard)認定の綿とリサイクルポリエステルをブレンドし使用。効率的なサプライチェーンの実現と、地元のサヴォアフェール(匠の技)を守り活かすために、社外のアトリエの経験豊富な職人が手作業で製作しています。チームのスタイルコーディネーター兼プロジェクトマネージャーであるセヴェリンは、このコラボレーションについて「私たちのすぐ近くに、高い技術を持つアトリエを見つけることができて幸運でした。しかも、「ドゥドゥ·ルイ」の製作は、地元のアトリエの廃業を防ぐことにも繋がったので、私たちは皆誇りに思っています!」と熱く語ります。
ルイ·ヴィトンで20年間スタイリストを務めるシグリッドは、「ドゥドゥ·ルイ」の話になると誇らしげな表情で、「このようにポジティブな影響を与えるプロジェクトに参加することに大きな喜びを感じている」と話します。「ドゥドゥ·ルイの誕生によって、『Louis Vuitton for UNICEF』パートナーシップと共に『子供時代』という壮大なテーマを表現することができました。そして、このパートナーシップがアイディアの源となり、子供たちの描き方からインスピレーションを得たレインボーのモノグラム·パターンに繋がりました」
このようなプロセスを経て、職人の手によって製作された「ドゥドゥ·ルイ」。その優しい表情が、プロジェクトの意味深さを物語っています。
グラム単位まで正確に軽量されたリサイクル素材を詰め物に使い、目に見える縫い目に細心の注意を払った品質管理を行うだけではありません。「ドゥドゥ·ルイ」誕生の鍵となったのは、顔の特徴を形作ることでした。「たった数ミリの差で、顔の表情がまったく変わります。このため作業をいくつかの段階に分け、最終的に穏やかで優しい表情が完成するまで、目、鼻、口を注意深く調整し続けなければなりませんでした」と、プロダクト & マーチャンダイジング プロジェクト·マネージャーのマチルデは回想します。このユニークなプロジェクトを振り返るチームメンバーの表情は、まさに「ドゥドゥ·ルイ」のように温かく優しい顔つきそのもの。「メゾンの社会的および環境的イニシアチブに直接携わることができ、誇りに思います。『ドゥドゥ·ルイ』に命を吹き込むことは、新たな分野で卓越性を追求し、私たちに力をくれた前向きなストーリーの一部になるチャンスでした。私たちにとって間違いなく最も意味のあるプロジェクトとなったのです」と話します。