メゾン
メゾンの歴史をストーリーで辿る
旅の新たな時代の幕開けと共に創業したルイ･ヴィトンは、革新的な精神、無限の創造性、そして比類なきサヴォアフェール(匠の技)を原動力に、夜明けを切り拓く使命を果たし続けています。
ルイ･ヴィトン 果敢なるひと
ルイ･ヴィトンは1821年8月4日、フランスのジュラ地方の山間の村アンシェに誕生。森からほど近い場所で育った若きルイは、木との親和性を育み、木を愛し、理解し、使いこなすようになりました。彼は14歳の頃、自らの運命は別のところにあると確信。たった1人で徒歩による旅を2年間続け、生まれ育った村から400kmも離れたパリに辿り着き、16歳で荷造り用木箱製造兼荷造り職人のもとで見習いとして働きはじめました。貴重品を保護し輸送するための木箱やケースの作り方を学んだルイは、1854年に自身の名を冠したアトリエを設立。飽くなき革新的な精神で、耐久性とこの上なく洗練されたデザインを融合させ、機能的なオブジェの枠を超えることに尽力しました。
ルイ･ヴィトンが切り拓いた類い稀な歴史は、今なお続いています。ルイの生誕200周年を記念して、メゾンはアート、カルチャー、サイエンス、スポーツなど多彩な分野で活躍する著名人やメゾンの友人たちに呼び掛け、彼が1854年に製作したものと同じサイズのオリジナルトランクを新たに製作。このプロジェクトにより、抽象的なコンセプトと芸術的な表現が融合した200ものユニークなトランクが、類まれな巡回展のフレームワークの中で生まれ変わりました。
伝説のトランクからコネクテッド ラゲージまで、旅のスタイルを提案
かつての旅は、豪華客船で新たな世界を発見することでした。そして現代ではタイムゾーンを瞬時に移動し、速さを伴うことを意味します。メゾンの創業以来、ルイ･ヴィトンが考案した製品は旅の歴史において節目を示し、新たな交通手段の登場や旅好きな顧客の期待に応えてきました。1867年、「キャビン･トランク」の開発により、遥か彼方の地への旅が可能になりました。軽量かつ機密性の高いこのトランクは、熱帯地域の過酷な気候にも耐えることができたため、瞬く間に人気を博しました。そして､今なおデザイナーたちにインスピレーションを与え続けるクラシカルなアイテムとなっています。
それから1世紀半の時を経て、ルイ･ヴィトンは革新的なラゲージを提案し、旅の進化に応え続けています。コンパクトでありながら収納力があり、堅牢かつ軽量な4輪トロリー「ホライゾン」からメゾン史上最軽量となって新たに登場した「ペガス」まで──旅の未来を想い描き続けています。
ヴィトン家の邸宅、そしてクリエーションが生まれるアニエール
1859年、オペラ座界隈とスクリーブ通りの店舗から直線距離にして5kmに位置するパリ近郊の田舎町、アニエール=シュル=セーヌにはヴィトン家の邸宅とメゾンのアトリエがあり、鉄筋製の建物で30人ほどの職人たちの手によりエクセプショナルなトランクが製作されていました。1888年、アニエールのアトリエの中庭で撮影された家族写真に写っている配達用の馬車。その周囲にはトランク職人、レザー職人、そして3世代のヴィトン ファミリーが並びます。トランクを背にして座るルイ。その横にジョルジュ。そして「ベッド･トランク」に横たわるのは、孫のガストン-ルイ･ヴィトンです。
130余年経った今も、ファサードや敷石は当時のままです。今でもアトリエは生産の場であり、人々のエネルギーに満ちた場であるアニエールに足を運ぶのは、注文したスペシャルオーダー製品がかたちになる様子を見守る顧客、新たな夢を抱く新入社員、インスピレーションを求めるデザイナー、そして好奇心旺盛な一般の見学者です。この歴史的な場所は、ルイ･ヴィトンのサヴォアフェール(匠の技)発祥の地です。毎日が新たな冒険であり、あらゆる夢が現実となります。
果てしない創造力を掻き立てるモノグラム
卓越性と稀少性のシンボルとして知られるユニークなシグネチャーであるモノグラムは、無数の解釈が成されてきました。1896年にジョルジュ･ヴィトンが父であるルイへのオマージュとして創造した、4つのシェイプで体現されたメゾンのイメージ──4枚の花びらを囲む菱形、同じ花の反転バージョン、花形がくり抜かれたサークル、そして組み合わさった「L」と「V」のイニシャル。タイムレスな紋章であるモノグラムは、瞬く間にルイ･ヴィトンの代名詞となりました。
1959年になると自由の風が吹くと共に新たな波が押し寄せ、ルイ･ヴィトンのソフトラゲージもこの波に乗ります。モノグラム･キャンバスはシティバッグをはじめ、財布、カードケース、その他のレザーグッズで展開。アイコンとし誕生した「スピーディ」、「キーポル」、「ノエ」といったバッグが、世界中の通りをファッションショーのランウェイに変身させました。ニューヨークでは、スティーブン･スプラウスがバッグにグラフィティを描き、日本の村上隆はその独創的でポップなカラーパレットでモノグラム･キャンバスを塗り替えました。ストリートブランドの「シュプリーム」とのコラボレーション、ジェフ･クーンズとの「MASTERSコレクション」もモノグラムの歴史に新たな解釈を加えました。モノグラムはこうして常に進化し続けているのです。そして、2019年以降も同様に大胆なアプローチが続き、メゾンのアイコニックなバッグ「カプシーヌ」が現代アーティストによる独自の再解釈によって生まれ変わりました。
新たな発明、情熱の物語
技術を進化させ、限界を押し上げたいと願うルイ･ヴィトンは、そのクリエーションをサヴォアフェール(匠の技)へと発展させました。1890年、複数の羽根を内蔵した新たな錠前を開発。錠には番号が付けられ、顧客ごとに異なる番号が割り当てられました。特許取得済の画期的なメカニズムは、トランクを安全な金庫へと進化させました。偉大なる奇術師フーディーニさえも挑戦を辞退したほど秀逸なこの錠前は、旅人たちに安心感をもたらしました。 20世紀初頭のアニエールでは、開放的な空間の中、次から次へとアイディアが生まれていました。アトリエの庭でピエールとジャン(ジョルジュ･ヴィトンの息子たち)は発明に情熱を注ぎ、「Vuitton-Huber」を考案。1909年にグラン･パレで開催された航空ショーに展示された「Vuitton-Huber」は逆方向に回転する2つのローターを備えており、近代ヘリコプターの先駆けの1つとみなされています。
ルイ･ヴィトンは領域を問わず、最先端のコネクテッド ウォッチ「タンブール ホライゾン」から、eスポーツチャンピオンシップでは初となる「リーグ･オブ･レジェンド ワールドチャンピオンシップ」の勝者に授与される優勝トロフィーを収めるトロフィー･ケースまで、革新的なエスプリとサヴォアフェール(匠の技)によって世界を驚かせています。
躍動するファッション
1854年、 ルイ･ヴィトンは、オートクチュールの先駆者シャルル･フレデリック･ウォルトとの親交を深め、パリのヌーヴ･デ･カプシーヌ通りに創業した最初の店のウィンドウに、「specialization in fashion packing」と記したサインを掲げていました。ファッションは、トランク製作、荷造り職人として創業したメゾンと常に密接に関係していましたが、1997年にはマーク･ジェイコブスが指揮の下、ウィメンズ･プレタポルテが登場。1999年に誕生したメンズ･プレタポルテは、 2000年のメンズショーで初披露され、その後2011年から2018年まで、天才的なクリエイティビティを持つキム･ジョーンズによって牽引されることになりました。
現在、ウィメンズとメンズのスタジオチームが、それぞれのビジョンでルイ･ヴィトンのエスプリを受け継いでいます。シルエットの特徴を生かし、完璧なエレガンスの中で自由に動けるように、快適さと使いやすさの最高の比率を提供するために、さまざまなクリエーションを提供し、あらゆる女性や男性に適応させます。歴史、規範、素材、色彩に支えられたルイ･ヴィトンのクリエーションは、極めて革新的で未来的なファブリックを使用し、同様にハイテクを駆使しています。そのビジョンにより、プレタポルテは、永遠に動き続ける世界、機敏で流動的な世界からインスピレーションを得た、ルイ･ヴィトン流の新たなボキャブラリーを加えているのです。
想像力豊かなディスプレイで魅了
メゾン ルイ･ヴィトンにとって、演出はそれ自体がアートです。1900年のパリ万博ではメリーゴーランドを模したスタンドなど、趣向を凝らしたディスプレイでメゾンの存在を際立たせました。ルイの孫で先見性と高い美意識の持ち主であったガストン-ルイ･ヴィトンが率いたメゾンのウィンドウ･ディスプレイは、見る人を楽しませると共に、そのクリエーションは真のアートとしてメゾンの歴史と文化とは切り離せない専門的なノウハウとして、永遠に確立されるものとなりました。
ルイ･ヴィトン ストアのウィンドウ･ディスプレイのみに留まらず、今日では、ファッションショーやエキシビションまで、その趣は広がっています。セットデザイン、建築、ダンス、音楽などの形で表現される多彩な演出は、人々の心に残る旅への招待状なのです。
香りの世界を旅する
アール･デコの時代、ルイ･ヴィトンは「ヴァニティ･ケース」をデザインし、日用品を美術工芸品へと変容させました。その創造性はボトル類にもおよび、初のフレグランス誕生のきっかけとなりました。1925年のパリ万国博覧会では、ルイ･ヴィトンと偉大な装飾芸術家たちとの初のコラボレーションが披露。展示されたのは家具、ガラス製品、陶器、そしてトランクやコンパクト、ブラシ、オーデコロンが収められた「ヴァニティ･ケース」。カットクリスタルのミニボトルにヴェルメイユ製キャップを組み合わせたものなど、計50点が詰まったケース「ミラノ」は、身だしなみやメイクの必需品すべてを携えて旅に出ることを可能にしました。
道標をモチーフにしたボックスに収められたルイ･ヴィトン初のフレグランス「Heures d'Absence(ウール･ダプサンス)」は、世界を駆け巡ることになります。その後に「Je Tu Il(ジュ･テュ･イル) 」、「Réminiscences(レミニサンス)」、「Eau de Voyage(オー･ド･ヴォワヤージュ)」と続きましたが、成分の配合は永遠に謎のままです。そして2021年、インハウス･マスター･パフューマーのジャック･キャヴァリエ･ベルトリュードは、最も美しい原料を極めるため世界中を探検する旅に出ました。 山脈の麓にあるバングラデシュで最も純粋で貴重なウードウッドに出逢い、この稀少でパワフルな樹脂を使い、旅への賛歌であり旅そのものである「Pur Oud(ピュール･ウード）」を創作しました。
LOUIS THE GAME
メゾンの愛らしいマスコット「ヴィヴィエンヌ」と一緒に、ルイ･ヴィトンの世界を辿りましょう!
メゾンを表す数
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2023年、4200人以上の新たな才能がルイ･ヴィトンの冒険の旅に参加
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全世界の社員数は34,000人以上
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460以上の店舗と拡大するeコマースネットワーク
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フランスに21ヶ所、ヨーロッパとアメリカに17か所あるアトリエの数
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世界に13の倉庫
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60ヶ国以上で、ルイ･ヴィトンでの新たな道を切り拓く機会
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140以上におよぶ国籍の社員
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35歳以下のミレニアル世代の割合