「Behind Store Doors」: リテールチームと出逢うグローバル・ジャーニー
ルイ・ヴィトン ストアに一歩足を踏み入れると、リテールのメティエに生命を吹き込む多様なチームメンバーに出逢うことができます。地元アーティストの視点を通して、世界中のストアで活躍する彼らのキャリアや共通する魅力を紐解いていきましょう。
グローバル・ジャーニーの最初の目的地は、パリのメゾン シャンゼリゼの舞台裏。300人以上の才能豊かなスタッフが集う、アイコニックなファサードに彩られたフラッグシップストアには、ルイ・ヴィトンが誇るすべてのリテールのメティエが結集し、独自のキャリアパスと個々の夢を持った熱意溢れるスタッフがその舞台を支えています。
お客様の夢を叶えるべく、忙しい1日を終えた閉店後のチームに会い、彼らの情熱的な舞台裏に密着しました。活気に満ちたチーム、刺激的なメンターシップ、そして個々を支える日々のモチベーションについて紹介します。
クリストフはパリのメゾン シャンゼリゼのストアディレクター。航空業界での16年間のキャリアを経て、6年前にルイ・ヴィトンに入社。
「私は2ヶ月前に、ストアディレクターとしてシャンゼリゼのチームに加わりましたが、ルイ・ヴィトンでの私の冒険は、6年前、偶然にもこの同じストアでのオペレーションからスタートしました。
以来、プロダクトマネジメントの仕事を経てディレクターに昇進し、シャルル・ド・ゴール空港、ル・ボン・マルシェ、そしてギャラリー・ラファイエットを経て、ここメゾン シャンゼリゼに着任しました。
ルイ・ヴィトンに入社するまでリテールの経験はなく、航空業界に従事した16年の間に、シャルル・ド・ゴール空港のファーストクラスのサービスやビジネスラウンジなど、数多くのプロジェクトをマネジメントしてきました。リテールへの転職は私にとってチャレンジであり、まったく新しい経験でした。私はルイ・ヴィトンでの顧客対応やカスタマーエクスペリエンスに情熱と魅力を感じ、それらがどのように機能しているか、その仕組みを学びたいと思っていました。
チームに参加するということは、メゾンの流儀に適応することも意味します。ルイ・ヴィトンは、とりわけダイナミックで機敏な企業です。意思決定が非常に速く、私にとってそれは新たなカルチャーでした。私がリテールで気に入っているのは、チームやお客様と接しながら、自分の店舗やビジネスの舵取り役も務められる点です。それはスタッフの成長とお客様の幸せに貢献することを意味します。私はルイ・ヴィトンに入社して、思いやりのある真のリーダーシップを学びました。職場環境、ムード、お客様、すべてがそれを物語っています。そして、店舗におけるこのリーダーシップこそが、お客様に最高のものを提供するための、非常に強力な原動力でもあります。
リテールで働くためには、チームワークが非常に重要。私たちは皆、メゾンの歴史、製品、前進する力、創造性に牽引され、これらの価値観がすべてのチームを結束させています。リテールは、誰もが新たな課題に直面する現場主義の世界でもあります。ルイ・ヴィトンで傑出しているのは、常に前進し、解決策を見つける能力です。すべての問題には解決策があり、これが店舗内で非常に強い推進力となっています。予期せぬ事態は、チーム内に多くの相乗効果と相互支援を生み出します。
ルイ・ヴィトンおよびLVMHグループ内には、フランス国内はもちろん、海外でも数多くの可能性やチャンスがあります。個々の希望、メゾンやグループ内での可能性に応じたキャリアパスが用意されています。
ルイ·ヴィトンの従業員を際立たせているのは、お互いへの気遣い、仕事に対する情熱と愛情、他者を尊重する文化、そして変化を受け入れる能力だと思います。大胆でチャレンジ精神が旺盛な方なら、ここで必ず自分の居場所を見つけられるでしょう」。
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マリーは数年間リテールの経験を積んだ後、2年前にルイ・ヴィトンに入社。数週間前、彼女はメゾン シャンゼリゼのウォッチ & ジュエリーマネージャーに就任。
「私が初めてラグジュアリーメゾンというものを経験したのが、2年前の入社時です。フランスのファッションブランドのセールスアドバイザーを経て、パリの大手百貨店でマルチブランドのマネージャーをしていました。リテール出身ですが、それまでラグジュアリー業界で働いたことはありませんでした。
当初私はラグジュアリー業界に対して、やや古風で厳格なものというイメージを抱いていました。活発で自発的な性格で、同僚と良い関係を築くことが私にとっては重要ですが、それは業界のカルチャーにフィットしないのでは、と不安に思っていました。しかし、ルイ・ヴィトンに関しては良いことしか耳にせず、最終的にはそれが応募の決め手となりました。そして、入社後も失望することはありませんでした !
入社してから、ルイ・ヴィトンが非常に人間味溢れる企業ということが分かり、とても嬉しい驚きでした。シャンゼリゼにおいて、店舗の円滑な運営は人間関係や職場の雰囲気に大きく左右されます。ここでのチームスピリットは、理解、傾聴、助け合い、そしてユーモアに基づいています。特に傾聴──相手の意見に耳を傾けることが大切で、400名近くのスタッフと共に前進するためには、コミュニケーションがとても重要になります。この相乗効果とムードがあることで、毎日の出社が楽しみになり、さらに上を目指したくなるのです。チームの団結が私たちを成功に導いています。
マネージャーとして、チームとの関係は最も重要です。優しさやエネルギーというのは、お客様にも伝わるのを実感します。正直なところ、私の上司は全員、模範的で真のメンターでした。入社当時『この人たちはどのように仕事をしているのだろう?私もいつか彼らのようになれるのだろうか?』と、疑問に思ったものです。私がこうしたことを高く評価するのは、ストレスを管理し、ビジネスに対して非常に戦略的なビジョンを持ちつつ、チームのモチベーションを常に高めることは、リーダーとして成長するために必要な要素だからです。ここでのリーダーシップには感銘を受けています。
この2年間、チームの成長に貢献できたことは誇りです。私は、ある製品カテゴリーを販売する自信を持てずにいたスタッフをサポートしてきました。ディスカッションやトレーニング、サポートを通じて、彼らは自信を付け、思い切ってチャレンジすることを決意してくれました。これは、マネージャーとしての私の誇り。それがビジネスの成長につながることは言うまでもありませんが、チームメンバーの目に喜びと誇りが表れることに、大きなやりがいを感じています。
ルイ・ヴィトンはスピード感のある企業です。私は、こうしたチャレンジングな側面がとても気に入っています。メゾンに入社して以来、すでに何度かチームを変わりました。チーム内でも昇進できる企業で働くことは、自分にとって励みになります。他の人の成功や、彼らの前進、日々の進化を目にすることができます。
ルイ·ヴィトンは、チーム内に多様な個性を受け入れる企業であり、それによって私たちは自分らしくいることができ、新しいアイディアを持ち込めます。これこそが創業以来、常に革新的な視点を持ってきたメゾンであることの象徴です。ルイ·ヴィトンの一員であることは誇りです。非常に美しい、ヒューマンアドベンチャーです」。
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銀行からリテールに転職したアミーヌは、数年間リテールに従事した後、ラグジュアリー業界で経験を積み、2年前にルイ・ヴィトンに入社。
「私は銀行出身という少し変わった経歴を持っています。銀行の仕事は私に合わず、リテールに転身したのはまったくの偶然でした。当初勤めたのは小さな組織でしたが、その後イタリアのラグジュアリーメゾンに9年在籍し、2年前にルイ・ヴィトンに入社しました。
最初に私が惹かれたのは、国際的な評価でした。それは、一流メゾンの一員になるということ。チャレンジ精神が旺盛な私にとって、真に市場を牽引するメゾンに加わることは非常に大きなモチベーションになりました。
もちろん、入社当初は環境に適応するのに少し時間が掛かるでしょう。しかし、ここシャンゼリゼには、本当の意味での共有という意識があります。キャリアをスタートさせたばかりの新入社員が、25年、30年、35年とメゾンで働いているスタッフたちと緊密に協力して働いています。新入社員の教育に時間を掛けてもらえることは嬉しい驚きであり、この共有と継承の概念は素晴らしいものだと感じます。世代間にはポジティブな衝突がありますが、ここではさまざまな背景を持つスタッフの組み合わせがチームとしての力を生み出しています。
リテールでの勤務経験は、公私共に私を大きく成長させてくれました。ルイ・ヴィトンにおいて機敏さは1つの特徴で、私たちはそれを共有して夢を追求し、困難な目標を設定しています。自分自身を発見し、進化させていきます。チームは私にとって非常に大切。なぜなら、1人では成し遂げられないことばかりだからです。同じ方向を目指す仲間がいれば、必ず成功すると信じています。私たちは皆、お互いを必要とし、成長を助け合い、すべての人の居場所を作らなければなりません。
キャリアの発展については、一緒に働く仲間に大きな信頼を寄せています。キャリアパスを共に形成し、どこを目指していくのかブレインストーミングをします。新たな目標を設定するためには、自分をサポートし、未来を切り拓く手助けをしてくれる周囲の人たちを信頼することが必要でしょう。
言うなれば私は、製品ではなく夢を売っているのです。私たちは、お客様と共有するストーリーを創造しています。ルイ・ヴィトン製品は長きにわたり愛用され、私たちはその旅の一部になるのです。共に成長してきたお客様が結婚され、お子様が生まれ、そのお子様が成長し、メゾンの製品を初めて購入するために来店される場面に出逢うこともあります。私たちは、本当の意味での人間関係を築いています。
本当に、誇らしい気持ちでいっぱいです。最善を尽くして働き、自分の仕事に誇りを持てば、最高の結果が得られるのです。私が思うルイ·ヴィトンのエスプリは、可能性は無限大だということ。それは、旅のDNAであり、決して終わることのない旅なのです」。