A unique Maison

Our history in stories

時の流れを止めたい。流行に縛られたくないという願い。コード。規格。タイムレスはメゾンのシンボル。

伝説のトランクからコネクテッドラゲージまで、旅のスタイルを提案する

過去には豪華客船の旅に革新をもたらし、現代では、タイムゾーンに合わせたイノベーションを追求しています。ルイ・ヴィトンは旅の進化に歩調を合わせて、次々と新作を生み出してきました。1895年、キャビン・トランクの開発により、未知なる地への旅を可能にしました。軽量かつ機密性の高いこのトランクは、熱帯地域の過酷な気候にも耐えることができたため、瞬く間に人気を博しました。そして、今もなおデザイナーたちにインスピレーションを与え続けています。

2016年に発表されたハードラゲージのトロリー「ホライゾン」での成功を経て、新たにソフトラゲージの「ホライゾン・ソフト」が登場。 メゾンと再びタッグを組んだ著名なインダストリアル・デザイナー マーク・ニューソンによってトラベル・アイテムのデザインに革新がもたらされました。 旅に欠かせない2つの要素──最大限の収納スペースと最小限の重量──を目的とし、アウターシェルは熱可塑性の3Dニットで製作。 マーク・ニューソンが再解釈した「モノグラム」の両面ジャカード・ニットは、この上ない軽さとデザイン性を実現しました。 カスタムメイドのテクニカルな糸で作られたニット地は、ルイ・ヴィトンのニーズに合わせて特別に開発したシームレスなニッティングの技術を採用。 そうしてできた1枚のニットに撥水加工を施し、さらに熱を加えることで、成形のプロセスが完成します。 新作「ホライゾン・ソフト」の広告キャンペーンでは、カーリー・クロスとクリス・ウーがルイ・ヴィトンの伝統である旅の真髄(こころ)の根底にある「自由」を体現。 軽量でありながら、強度と耐久性を備えたトロリーが、現代のトラベラーにこれまでにない旅へと誘います。

創造力を駆り立てるモノグラム

ルイ・ヴィトンにとって卓越性と希少性のシンボルであるモノグラム・キャンバスには、これまでも多くの新しいクリエイションが施されてきました。1896年、4つのモチーフを基にルイ・ヴィトンのロゴが確立されました。4枚の花びらを囲む菱形、同じ花の反転バージョン、花の形がくり抜かれたサークル、そして組み合わさったLVのイニシャル。伝統的な紋章の如く、モノグラム・キャンバスを見ればすぐにルイ・ヴィトンであることが分かります。

1959年、自由の風が吹き始め、映画界に起こったヌーヴェルヴァーグの波が押し寄せてきました。ルイ・ヴィトンのラゲージもこのトレンドを追随するように、とてもエレガントに生まれ変わりました。モノグラムはシティーバッグ、ウォレット、カードケース、レザーグッズにも展開され、スピーディ、キーポル、ノエといったアイコンアイテムが世界中で持ち歩かれるようになりました。モノグラムの歴史は、前衛的なコラボレーションによって脈々と息づいています。たとえばニューヨークでは、2001年にスティーブン・スプラウスがバッグにグラフィティを描き、日本の村上隆はその独創的でポップなカラーパレットでモノグラム・キャンバスを塗り替えました。ストリートブランドのシュプリームとのコラボ、ジェフ・クーンズの「MASTERSコレクション」もモノグラムの歴史に新たな解釈を加えました。モノグラムはこうして常に革新しているのです。

新たな発明、情熱の物語

技術を進化させ、限界を押し上げたいと願うルイ・ヴィトンは、そのクリエーションをサヴォアフェールへと発展させました。 1890年、複数の羽根を内蔵した新しい錠前を開発。錠には番号が付けられ、顧客ごとに異なる番号が割り当てられました。特許権を取得したこの画期的なメカニズムは、トランクを金庫へと進化させたました。偉大なる奇術師フーディーニさえも挑戦を辞退したほど秀逸なこの錠前は、旅人たちに安心感をもたらしました。 20世紀初頭のアニエールでは、開放的な空間の中、アイディアが次から次へと生まれていました。アトリエの庭でピエールとジャン(ジョルジュ・ヴィトンの息子たち)は発明に熱を入れ、Vuitton-Huberを考案します。1909年にグラン・パレで開催された航空ショーに展示されたVuitton-Huberは逆方向に回転する二つのローターを備えており、近代ヘリコプターの先駆けの一つとみなされています。

そして2018年には、「タンブール ムーンミステリューズ フライング トゥールビヨン」が、その高度で複雑な構造で注目を集めました。ジュネーブの自社時計製造アトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」から誕生したこのタイムピースは、ミステリアスムーブメントの原理を採用し、これにフライングトゥールビヨンの脱進機を組み合わせました。ケースの中央では、ルイ・ヴィトンのモノグラムが宙に浮かんでいます。

香りの旅

アール・デコの時代。ルイ・ヴィトンはバニティー ケースをデザインし、日用品を美術工芸品へと変容させました。その創造性はボトル類にも及び、初のフレグランス誕生のきっかけとなりました。1925年のパリ万国博覧会では、ルイ・ヴィトンと偉大な装飾芸術家たちとの初めてのコラボレーションが披露されました。展示されたのは家具、ガラス製品、陶器、そしてトランクやコンパクト、ブラシ、オーデコロンが収められたバニティーケース。カットクリスタルのミニボトルにヴェルメイユ製キャップを組み合わせたものなど、計50点が詰まったミラノ コフレは、身だしなみやメイクの必需品すべてを携えて旅に出ることを可能としました。

ルイ・ヴィトンはボトルに触発され、魅惑的なフレグランスを手がけたいと思うようになりました。こうして、ルイ・ヴィトン初のフレグランス、Heures d'Absence(ウール・ダプサンス)が誕生しました。マイルストーンの形をした伝統的なボックスに収められたこのフレグランスは、世界を駆け巡ることになります。その後にJe Tu Il(ジュ・テュ・イル)、Réminiscences(レミニサンス)、Eau de Voyage(オー・ド・ヴォワヤージュ)が続きましたが、いずれも早くに終了したため、どのような成分をどのように配合したのかは未だに不明のままです。2016年、インハウス・マスター・パフューマーのジャック・キャヴァリエ=ベルトリュードは世界中を旅をして得たさまざまなインスピ―ションを基に7つのフレグランスを生み出しました。妥協を許さないジャック・キャヴァリエは、メイ・ローズとグラース産ジャスミンの超臨界抽出法によってピュアな香りを創り出すことに成功しました。また、ルイ・ヴィトン独自のナチュラルレザーを漬け込んだ液から立ち昇るノートをとらえて、肌に溶け込むようなフレグランス「Dans la peau(ダン・ラ・ポー)」を誕生させました。

FAMILY PHOTOS

1859年。オペラ座界隈とスクリーブ通りの店舗から直線距離にして5キロメートルに位置するパリ近郊の田舎町。アニエール=シュル=セーヌにはヴィトン家の邸宅とメゾンの製造アトリエがあり、30人ほどの職人たちの手によりエクセプショナルなトランクが製造されていました。1888年、アニエールのアトリエの中庭で撮られたファミリーの写真。配達用の馬車に積まれているのは、ルイ・ヴィトンの評判を築いたクリエーションの数々。その周囲にはトランク職人、レザー職人、そして3世代のヴィトン ファミリーが並びます。トランクを背にして座るルイ。その横にジョルジュ。そしてベッド・トランクに横たわるのは、孫のガストン=ルイです。

130年経った今、ファサードも敷石も当時のままです。今でもアトリエは生産の場であり、人々のエネルギーで充満した場であるアニエールに足を運ぶのは、最高の特注品を依頼する顧客、トランクに魅了されたコラボレーターたち、インスピレーションを求めるデザイナー、好奇心旺盛な見学者です。歴史が刻まれた地、ルイ・ヴィトンのサヴォアフェール発祥の地。ここでは毎日が新たな冒険であり、あらゆる夢が現実となります。